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ミスティック・リバー

ミスティック・リバー_b0022840_17355882.jpgミスティック・リバー 特別版...MYSTIC RIVER
製作年度:2003年
製作国・地域:アメリカ
監督:クリント・イーストウッド
出演:ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケビン・ベーコン他

おすすめ指数:75%

【ストーリー】
少年時代、遊び仲間だったジミー、ショーン、デイヴ。あるときデイヴが車で連れ去られ、性的虐待を受けて帰って来る。それから25年後、ジミーの娘が何者かに殺され、同じ夜、血まみれで帰宅するデイヴ。刑事になっていたショーンが事件を担当することになり、3人の運命が改めて交錯する。

【コメント】
この話題作を私未だに見てなかったんですが・・・ww
やっと見ました。

途中はかなり引き込まれますが、ラストが・・・・
もう少し衝撃的なラストを期待していたので、この暗く静かでやりきれない終わり方は?
それが狙いなら大成功ですが。私の結論は下のネタバレ後半で ww
この映画、内容からして衝撃を連想しがちですが、もっと描写的で色んなことを含んでいる映画なのだと思います。

ココからはネタバレ満載なのでご注意を!

ショーン・ペン演じる娘を殺された父が、犯人の疑いがある自分の幼馴染(ティム・ロビンス)を殺害します。普通の映画なら友人は実は無実だったのに殺してしまったと後悔の念にかられ、さらに同じ別の幼なじみで刑事(ケヴィン・ベーコン)は殺した友人を裁くべく逮捕するはず。しかしこの映画最後まで逮捕されない。

この映画のポイントは幼馴染三人の妻ですねぇ。

印象的なのは、ラスト近くで友人を殺した夫に妻が話しかける場面。
殺したことを攻めるどころか

「子供を守るためなら父親はどんな困難なことでも実行し、たとえそれが社会に反することであろうと許される。父親はキングであり、そこに愛があるのだ」

という内容で励ますのです。
いや~これどっかの国に似てますが!爆
アメリカを父親に例えているんですね、きっと。
犯罪を犯した夫を許し、警察に言わず、夫を容認したこの妻はラストも幸せに終わります。
逆に犯人の疑いのあったティム演じる夫を信じず、少女を殺害したのではないかと疑い、警察に密告した妻は、夫が実は無実だったにも関わらず、結局夫を友人に殺され、ラストも幸せそうではありません。

ラスト、お祭りのシーンで、友人を殺した夫と普通に幸せそうにパレードを見学する妻。
夫を疑い裁きを受けさせようとしたため夫を失い不幸せになった妻。
この二人がラストで同じ場面で遭遇します。とても対照的に描かれています。
で、もう1人刑事は妻と別居していたのに、事件の後考えなおし、妻に電話で謝って(何が原因で別居なのは出てこないが)お互い許しあった二人は、元の夫婦のようにパレードを見学。友人を殺害したショーンが目の前にいるのに逮捕もしません。

ここで映画は終わり。
結局あんなに盛り上がった中盤とは対照的に、ラストはあっけない上、
観客は不条理さに納得できずに終わるんですね。
そこが狙いなんでしょう。
罪を犯した人とそれを許した人は裁きを受けず、
道徳的なことをした人、罪を許さなかった人は不幸に。
しかしそれでいいのかと考えさせられる。

911やそれに続くイラク戦争の醜さや不条理さを意図しているんですね。
ちなみにこの映画を監督した俳優、クリント・イーストウッドや出演したティム・ロビンスは反戦活動家。
イラク戦争の是非が問われていた時期にアメリカ公開だったのもあって、
アメリカではかなり話題&ヒットしたんでしょう。
何も考えずにみたら、暗くて何が言いたいのか分からない映画だったかもしれません。

予告やストーリーの内容とは違い、
社会派の映画が好きな人にはおすすめ。
逆にサスペンス性を求めるなら、いまいちおすすめできません。

ショーン・ペン、ティム・ロビンス、ケヴィン・ベーコンの演技力はいまさら言う必要はありませんね☆
by hiro-loves-shady | 2004-11-06 18:27 | Movie

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